日本語の履歴書と職務経歴書の正しい書き方

みなさん、こんにちは。
日本語ネイティブのMです。今まで仕事柄たくさんの外国人の方々が作った「日本語の履歴書・職務経歴書」を見てきました。その中で気づいたことを、今日は共有したいと思います。

●なぜ履歴書と職務経歴書があるの?
 世界には200以上の国や地域がありますが、就職活動の中で書類を2つ作る国は少ないと思います。日本では、学歴(どの学校をいつ卒業したのか)と職歴(いつ入社して退社したのか)を、一目で判断できるように履歴書を作成しています。WORD EXCELのフォーマットに入力したり、市販のA4やB4の履歴書に手書きで作成したりします。以前は、履歴書は手書きの方が良いとされていましたが、現在は手書きよりWord・Excelのものを好む企業も増えており、特に手書きの指定が無い限りはどちらでも構いません。

 職務経歴書は、応募者のこれまでの経験、スキル、職歴をさらに詳しくまとめたものです。どちらも応募者にとっては、自分のことを分かりやすくアピールする必要があります。

●履歴書には何を書けばいいの?
 履歴書には基本事項、学歴・職歴、資格、志望動機、自己PRなどを簡潔に記入します。企業採用者は履歴書を見て「居住地」「評価できる学歴や職歴があるか」「転職回数」などを確認しています。最寄り駅(何線に乗っているのか)、配偶者の有無(Marriage status)扶養家族の有無(Supporting Family)は、きちんと書くようにしましょう。
 また誤字脱字がないように丁寧に書き、留学経験がある方でしたらどこの国の学校に通っていたのか、期間はどのくらいなのかも書いてください。大事なのはいつどこで、何をしていたのかです。細かな大学の論文のテーマや、会社での業務内容は履歴書には入れないで下さい。

●職務経歴書には何を書くの?
 企業採用者は職務経歴書で「欲しい実務能力があるか」「意欲や強み」「プレゼン能力」「転職目的」などを確認しています。書式が自由のため、PCで作成するケースが主流です。
これまで学生だった方で実務経験がない方は、履歴書だけの作成で構いません。職務経歴が時系列で分かりやすくまとめられているか、だれが見ても理解しやすい項目で構成されているかなどのレイアウト力が問われます。
 よく、サンプルをそのまま使っている方もいますが、ご経験の職種や業種によっても各内容は変わってきます。初めて見た人でもきちんと分かるように記載しましょう。

●履歴書に書いてはいけないことはあるの?
 退職理由をこと細かに書いている人がいらっしゃいますが、自己都合 会社都合など、簡潔なほうがよいです。企業側にお渡しする書類なので、ネガティブな言葉は極力減らしましょう。

●自己PRは何を書けばいいの?
 あくまでご自分のよい部分を企業に紹介する必要があります。たとえば、ゲームやアニメが大好きです。ということを、貿易会社にアピールしてもあまり意味はありません。これまでの語学力や、就業経験、アルバイト、インターン、趣味など、どんな経験でもポジションにプラスになる事柄は積極的にPRしましょう。

大事なことは
「あなたの書類を見て、会いたいかどうか」です。

履歴書の写真がやたら古かったり、カジュアルすぎたりしませんか?
よく見たら、平成2018年 と書かれていたりしませんか?(今は平成30年です)
入学した学校で、何を学んでいたかきちんと書かれていますか?
罫線や書類のフォーマットは見やすいですか?(枠が切れていたり、太さが違うのはNG)
志望理由がきちんと書かれていますか?

初めてこの書類を見た採用担当者は、面接を行うかどうかを決めます。
周りに日本語ネイティブの方がいるようでしたら、ぜひチェックしてもらって下さい。
自己流で書かれた書類は分かりにくいので、他の人からアドバイスをもらったり、弊社のような人材会社のエージェントに相談してみるとアドバイスがもらえると思います。

暑い日が続きますが、就職活動中の皆様にとってよい結果となりますこと願っております。