皆さんは、普段食事を食べるときには和食、洋食、イタリアン、中華など
どんな食事を召し上がっていますか?
今日は、和食の魅力をご案内致します。
日本の食事、これはとても繊細です。
器の魅力
真っ白な1枚のプレートではなく、竹を切って器にしたり、手編みの籠に前菜を入れたり
手焼きの土器を使ったり、さまざまな食材が色鮮やかに見えるように工夫します。
色彩の魅力
日本食では野菜を豊富に使います。
デコレーションで葉っぱをのせたり、麺類の上には海苔や薬味がのります。
単色ではなくさまざまな色合いで目も楽しませてくれるのが和食の奥深さです。
だしの奥深さ
和食は、鰹節、昆布といったうまみ(グルタミン酸)を含んだ食材を使い、時間をかけて
だしをとります。それを使いグザイを煮込んだり蒸したり、うまみをとじこめるため
調味料の塩分や刺激を感じる料理にはない、味の奥行きが広がるのです。
筆者は、世界各国を旅し、さまざまな国の食事を現地のレストラン、屋台、友人宅で食べてきました。
どれもそれぞれおいしいのですが、だしや器、色彩含め細部までこだわった料理は日本のみだと感じました。
調味料に頼らず、素材のうまみを最大限に活かした和食が、今世界中で注目されています。
ダイエット食品として、豆腐や納豆、味噌といった発酵食品の人気も急上昇。
30年前に海外に住んでおりましたが、和食の材料はとても高く、買える店もごく一部でした。
日本食が世界中でブームになった結果、お惣菜を売るコーナーで寿司が買えるようになり
きちんとだしの味がする日本人が監修したと思われるラーメン屋さんも、アジアやヨーロッパでも増えています。
これらのお店は、日本食好きな外国人だけではなく、海外在住の日本人の心のオアシスになっています。
ニューヨークで食べた、しょうゆラーメン
ブラジルの日系人街で食べた、たこ焼き
パリの街角で食べた、だしの利いた関西うどん
海外で食べる日本食は、鮮明に脳裏に焼きついて離れません。
話が脱線しましたが、和食というのはそれくらい奥深い魅力に溢れた食なのです。
自宅で会席料理を作るのはなかなか大変なので、旅館やおでかけした際にはぜひ、味だけではなく色彩や器などの魅力にも触れていただけたら嬉しいです。