こんにちは。新人のSです。
日本在住外国人の方にとって、日本の会社で働くと「???」と思う言葉を聞くことがあるかもしれません。
ここではそんな言葉をご紹介します。
①ほうれんそう
上司が真面目な顔で”ほうれんそうは大事だ。”と言ったら、
それは恐らくspinachではありません。上司は健康を気にしている訳ではないのです。
日本では昔から、社会人の”ほうれんそう”というのがあります。
“報告(ほうこく)・連絡(れんらく)・相談(そうだん)”を短縮した言い方で、
野菜のほうれん草にかけてこう呼ばれています。
英語だと報告:Report・連絡:Communicate・相談:Discussといったところでしょうか。
日本では都度情報共有し会話をする事が、より効果的なアドバイス・エラー防止に繋がる、といった観点から
働く上でとても大切な考え方・行動とされています。
“そんなに細かく聞くの? 私、信用されてないの?”と思ってしまうかもしれません。
安心してください、そんな事はありません。
日本は海外に比べ同じ会社に長く務める割合が高く、会社も従業員を育てていく、という感覚が強いです。
むしろ気にかけています。心配性の母親のようなものだと考えてみるといいかもしれません。
②ヒヤリハット
“ヒヤリとしてハッとした”。…何なんだこの曖昧な日本語は!
この言葉は、重大なアクシデントになる可能性がある行動をしていたけれど、たまたま回避できていた場合の表現で使われます。
英語ではpotentially serious errorsと言うそうです。
例えば日常生活の中では、自転車でよそ見運転をしていて人にぶつかりそうになってしまった、というのがヒヤリハットです。
Heinrich’s Lawという法則では、重大なアクシデントが1件発生するまでには、29件の軽度のアクシデント、
更に300件のアクシデントにはならなかったが危険だった行動があるそうです。
この危険だった行動、これこそがつまり、”ヒヤリ・ハット”です。
ヒューマンエラー防止対策として、このヒヤリハットを減らしていこう!という取り組みを熱心にやっている会社もあります。
この言葉を聞いたら”なにそれ知らない…”とならずに”Heinrich’s Lawですね”と言ってみましょう。
周りの人から”おぉ~!よくわかってるね!”と言われるかもしれません。
③飲みニケーション
飲む+コミニュケーションを合わせた言葉です。
職場の人間同士が打ち解けるために、一緒にお酒を飲みながら色々な話をする事を言います。
普段は関わる事が少ない上司や他部門の人間と話す事で良い人間関係を作る事が出来れば、
結果的に①の”ほうれんそう”もやりやすくなり、コミニュケーション・情報共有がきちんと出来ている事で
②のヒヤリ・ハットの減少にも繋がるなど、良い影響がある上に自分自身でも知識が増えて勉強になります。
これがあるかどうか、どのくらい多いのかは会社、グループ、上司にもよりますが、
機会がある場合は自分が大変にならない程度に楽しく参加出来ると良いと思います。
いかがでしたでしょうか。
もちろん飲み二ケーションの場でも、プライベートでも、飲みすぎには気をつけましょうね!